水辺で小さな虫を捕食していたカルガモのヒナが、草にとまっていたハグロトンボを発見。次の瞬間、ものすごい勢いで飛びつきました。
しかし、ハグロトンボは一瞬で飛び立って捕食を回避!
カルガモのヒナもかなり素早く反応していたのですが、空を飛べるトンボはさらに速かったです。
今回は、そんなカルガモのヒナによる昆虫への捕食行動と、ハグロトンボの捕食回避行動が同時に記録できた時の観察メモです。
撮影した映像はこちらです。
カルガモのヒナが水辺で昆虫を捕食
撮影したのは、カルガモ(Anas zonorhyncha)の親子です。
識別コードはケg1-18。母カモは「ケg」で、この時にはヒナが1羽、生後18日頃でした。
このヒナは草が茂った水辺を泳ぎながら、周囲にいる小さな虫を次々と狙っていました。
カルガモというと水草などを食べているイメージも強いですが、雑食性で、昆虫をはじめとした動物質も採食します。
特に成長途中のヒナを観察していると、水面や水際にいる小さな生き物に反応して捕食する姿をよく見かけます。
てか、虫を見つけた時の反応がかなり速いです。
草にとまったハグロトンボを発見
そんなヒナの近くにいたのが、ハグロトンボ(Calopteryx atrata)です。
映像に映っている個体はオスです。
ハグロトンボはカワトンボ科に属するトンボで、黒っぽい翅がとても特徴的です。オスは腹部に金属光沢のある色彩が見られるので、今回の映像でもオスと判断できます。
虫❤
実はヒナを撮影している時から、このハグロトンボは周囲をかなり活発に飛び回っていました。
映像を改めて確認すると、ヒナの周辺を左右へものすごい速さで移動しています。
そしてハグロトンボが草にとまった時、ヒナがその存在に気づきました。
トンボに飛びついたヒナ
ヒナはハグロトンボを見つけると、ほとんど迷うことなく飛びつきました。
それまで小さな虫を捕食していたことを考えると、ハグロトンボも捕食対象として認識した可能性が高そうです。ただし、これは映像から見た私の推測で、ヒナが何を認識して行動したのかまでは分かりません。
ここは観察記録として区別しておきたいところです。
確認できた事実としては、草にとまっていたハグロトンボに対して、カルガモのヒナが素早く接近して飛びついたということです。
しかし、その瞬間……。
ハグロトンボは飛び立ち、あっさり逃げてしまいました。
きぃぃぃぃぃ。
ヒナもかなり速かったんですけどね。
捕食者よりさらに速かったハグロトンボ
興味深いのは、ヒナが飛びついてから逃げたというより、接触するより前にハグロトンボが飛翔して回避していることです。
今回の短い映像だけで、ハグロトンボがどの感覚情報を使ってヒナの接近を検知したのかまでは判断できません。
ただ、結果としてヒナはハグロトンボに触れることすらできず、捕食には失敗しました。
そういえば、普段カルガモ親子を観察していると、どうしても「カルガモが何を食べるか」という捕食者側の視点で見てしまいます。
でも今回は逆に、捕食される側の昆虫がどうやって危険を回避するのかという部分も映像に残りました。
カルガモのヒナから見れば捕食の失敗ですが、ハグロトンボから見れば捕食者からの逃避成功です。
同じ数秒間の出来事でも、どちらの生き物を中心に見るかでまったく違う記録になるのが興味深いです。
ハグロトンボとカルガモが同じ水辺で暮らす
あ、あと、今回個人的に残しておきたいのが、ハグロトンボとカルガモのヒナが同じ水辺を利用していたという点です。
野外観察では、それぞれの生き物を単独で記録することが多いですが、実際の環境では当然ながらいろいろな生物が同時に暮らしています。
水辺の植生には昆虫が集まり、それをカルガモのヒナが捕食することがあります。一方で、今回のハグロトンボのように捕食を回避する生き物もいます。
身近な川でも、こうした捕食・逃避といった生物間相互作用が日常的に起きています。
今回は捕食そのものには成功しませんでしたが、むしろ失敗したことで、ハグロトンボ側の反応まで記録できました。
こういう一瞬の出来事も、あとから映像を見直すといろいろ気づくことがありますね。
今回の観察記録
- 撮影日:2026年8月19日
- 撮影記録コード:0819G
- カルガモ:Anas zonorhyncha
- ハグロトンボ:Calopteryx atrata
- カルガモ親子識別コード:ケg1-18
- ヒナ:1羽・生後18日頃
- 観察内容:カルガモのヒナがハグロトンボに飛びつくが、飛翔によって捕食を回避される
このブログでは「身近な生き物語」として、身近な生き物を実際に観察・撮影した時の記録を残しています。
私は生物の専門家ではありません。専門的な用語も使っていますが、基本的には野外で実際に見た行動と撮影映像をもとにした観察メモです。行動の理由について断定できない部分は、できるだけ観察事実と私自身の推測を分けて記録していきます。
動画・観察記録について
YouTubeでは、カルガモ親子を中心に身近な生き物の観察映像を公開しています。
身近な生き物語 @naturaloop
https://www.youtube.com/@naturaloop
日々の観察メモと日記として、ほぼ無編集・BGMなしの撮影記録も残しています。
🦆Raw Bird & Wildlife Footage | No BGM🌍️
https://www.youtube.com/playlist?list=PLL7dTQKKqrPzZpmfSA98tn9tXWfkp1jBB
撮影に使っている超望遠カメラについては、メインのブログに本音レビューをまとめています。
使っているカメラの本音レビュー↓
https://mochico25.hatenablog.com/entry/20260907/1788755956
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