川に設置された大きなコンクリートブロックの細い縁に、カルガモ親子が上陸していました。
今回観察したのは、母ガモ「オg」と、生後34日のヒナ2羽からなるカルガモ親子「オg2-34」です。
母ガモを中央にして、その左右にヒナが1羽ずついる状態でした。細い縁はヒナ同士が自由にすれ違えるほど広くなく、母ガモ自身が通路をほぼ塞ぐような配置になっています。
そこで、左側にいた1羽のヒナが母ガモの反対側へ移動しようとしました。
母ガモのお腹の下を通ろうとするヒナ
ヒナは母ガモを迂回するのではなく、体を低くして母ガモの腹部の下へ入り込み、そのまま反対側へ抜けようとしました。
しかし、通過する途中でヒナの背中が母ガモのお腹付近に接触します。
足場は非常に細いため、体勢を崩したヒナはそのままブロックの縁から下へ落下しました。
母ガモの体の下を通過するという経路そのものは単純に見えますが、母ガモと生後34日のヒナでは体格差がある一方、ヒナ自身も孵化直後と比べればかなり成長しています。そのため、母ガモの腹部と足場の間に十分なクリアランスがなかったように見えます。
落下直後、すぐに元の高さへジャンプ
興味深かったのは、落下した直後のヒナの行動です。
ヒナはその場で立ち止まることなく、すぐに細い縁へ向かって跳び上がりました。
ブロックにはある程度の高さがありましたが、ヒナは脚を使って一気に上方へ跳躍しています。
カルガモのヒナというと、水面を泳いだり母ガモの後ろを歩いたりする姿が目立ちますが、実際の野外観察では、段差を越えたり、護岸や石の上へ飛び乗ったりする場面も頻繁に見られます。
今回の映像でも、生後34日という成長段階のヒナが、かなり高い位置へ自力で復帰できる跳躍能力を持っていることが確認できました。
今度は頭が母ガモに当たって再び落下
ところが、最初の復帰ジャンプは成功しませんでした。
ヒナが下から勢いよく跳び上がった先には、先ほどと同じ位置に母ガモが立っています。
上昇したヒナの頭部が母ガモの腹部付近に当たり、ヒナは再び下へ落下しました。
最初は「母ガモの下を通ろうとして背中が接触」、次は「下から復帰しようとして頭が接触」という、少し違った状況で2回連続して母ガモが障害物になった形です。
もちろん、母ガモが意図的にヒナの移動を妨害しているわけではありません。
単純に足場が細く、母ガモが立っている位置とヒナが移動可能な空間が重なったことで起きた偶発的な出来事として記録しておきます。
2回目のジャンプで元の場所へ復帰
再び落下したヒナは、もう一度ジャンプします。
今度は母ガモの反対側へ抜けようとはせず、最初に自分がいた左側の足場へ戻りました。
結果として、
- 母ガモの下を通過しようとする
- 背中が母ガモに当たって落下
- 下からジャンプして復帰を試みる
- 頭が母ガモに当たって再び落下
- もう一度ジャンプし、元いた側へ戻る
という一連の行動になりました。
もう1羽のヒナと母ガモの反応
この場面では、落下とジャンプを繰り返すヒナだけでなく、母ガモともう1羽のヒナの様子も印象的でした。
母ガモは下から2回続けてヒナに接触されていますが、大きく場所を移動することはありませんでした。
反対側にいたもう1羽のヒナは、周囲を見回すような動きを見せています。
映像だけからその意図を判断することはできませんが、1羽が足場の下で上下動を繰り返し、母ガモにも接触するという普段とは少し異なる状況に対して、周囲へ注意を向けているようにも見えました。
人工構造物の上で見られるカルガモの移動行動
カルガモ親子を継続して観察していると、川にある護岸、堰、石積み、コンクリートブロックなどの人工構造物を利用する場面を頻繁に目にします。
人間にとっては単なる護岸設備でも、小さなヒナにとっては段差、壁、狭い通路、休息場所など、さまざまな地形として機能します。
特にカルガモのヒナは飛翔能力を獲得する以前から、歩行、遊泳、跳躍などを組み合わせながら複雑な環境を移動しています。
今回のような何気ない場面でも、狭い足場での進路選択や、落下後に即座に復帰する動きなど、成長したヒナの運動能力を観察することができます。
私は鳥類の専門家ではありませんが、「身近な生き物語」としてカルガモ親子を長期的に観察していると、こうした小さな出来事も、日齢ごとの運動能力や人工構造物の利用状況を比較するための記録になります。
かわいらしい失敗として見るだけでも面白い場面ですが、身近な生き物の行動記録として映像を残しておきます。
観察個体・撮影記録
和名:カルガモ
学名:Anas zonorhyncha
家族識別コード:オg2-34
母ガモ:オg
ヒナ:2羽
日齢:生後34日
撮影日・証拠映像記録コード:【0812G】
元動画:
記録名:メインショート0812Gより01【オg2-34】一本道で母カモにあたって落ちたヒナ、復帰ジャンプ
身近な生き物語の観察記録
YouTubeでは「身近な生き物語 @naturaloop」として、カルガモ親子を中心に、身近な生き物や野鳥の行動を継続的に撮影しています。
日々の観察メモや、編集前の長時間の記録映像は以下の再生リストに保存しています。
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