カルガモ親子を観察していて、以前から気になっていることがあります。
母カモは、姿が見えないヒナの居場所をどうやって見つけているんだろう。
今回の映像は、その手がかりが「ヒナの鳴き声」なのでは?と思った場面です。
もちろん、実際に音だけを頼りにしていたのかまでは分かりません。ただ、映像を見返してみると個人的にはかなり興味深い記録になっています。
母カモが13羽のヒナを残して飛び去った
観察していたのは、13羽ものヒナを連れたカルガモの大家族。
識別コードはAe13-4。ヒナは生後4日頃です。撮影日は【0520E】。
ヒナたちは寝床で一塊になって休んでいたのですが、母カモはヒナたちを残したまま突然その場から飛び去ってしまいました。
母がいなくなっても、13羽のヒナたちはすぐには動きません。みんなで固まったまま、しばらく大人しくしています。
ところが、なかなか母カモが帰ってこない。
そのうちヒナたちは起き出し、とうとう13羽だけで移動を始めてしまいました。
母を待っていた場所から全員いなくなり、近くの茂みへ。
これでちょっとややこしいことになりました。
母が戻ってきた。でもヒナが全員いない
その後、母カモが戻ってきました。
ところが、当然ながら元の寝床にはヒナが1羽もいません。
母が戻ってくるまで大人しく待っていればそのまま再会できたのですが、13羽全員が先に移動してしまっています。
そしてここからが、今回個人的に一番気になったところです。
母カモはヒナがいた場所から茂みの方へ向かい、その中を歩いていきます。そして、姿の見えないヒナたちがいる場所までたどり着き、無事に13羽と合流しました。
結果だけ見れば「母カモがヒナを見つけた」というだけなのですが、よく考えると不思議なんですよね。
ヒナの姿が見えていないのに、なぜ場所が分かった?
ヒナたちは茂みの中に入っています。
少なくとも映像を見る限り、母カモが遠くからヒナたちの姿を確認して、その場所へ一直線に向かったようには見えません。
では、何を手がかりにしたのか。
個人的には、ヒナたちの鳴き声だった可能性があるのではないかと思っています。
カルガモのヒナを長時間観察していると、かなり小さな声で鳴き続けていることがあります。
ただ、川で撮影していると水音がかなり大きいので、動画ではほとんど聞こえません。たまに注意して聞いていると、ヒナのかすかな声が聞こえることがあります。
人間には川の音に埋もれてしまうような声でも、母カモには聞こえているんでしょうか。
今回、母カモが実際に何を手がかりにヒナを探していたのかは確認できません。鳴き声以外の情報を使っていた可能性もあります。
なので「カルガモは音だけでヒナを見つけられる」という証明にはならないと思います。
ただ、ヒナの姿が見えない状態から母カモが茂みへ入り、結果的にヒナたちのいる場所へたどり着いている。この一連の動きは、鳴き声を頼りにヒナを探している可能性を考える上では、かなり興味深い証拠映像になっている気がします。
こういうのは同じような場面を何度も観察できると、もう少し分かってくるのかもしれません。
今回のカルガモ親子の記録
- カルガモ(Anas zonorhyncha)
- 家族識別コード:Ae13-4
- ヒナ:13羽・生後4日頃
- 撮影日・証拠映像記録コード:【0520E】
今回のBGMありの動画はこちらです。
BGMなしの記録・証拠映像【0520E】はこちら。
この後の様子も続いています。
そして9日後、この13羽がどうなっていたのかはこちら。
身近な生き物の観察記録
このブログ「身近な生き物語」では、普段の撮影中に気になった行動や、YouTube動画だけでは残しにくい観察メモなども記録しています。
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使用カメラについての本音レビュー:
https://mochico25.hatenablog.com/entry/20260907/1788755956
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