カルガモ親子を観察していると、基本的には母カモとヒナだけで行動していることが多いのですが、たまに父カモらしきオスが一緒に行動している家族を見ることがあります。
今回のAg6-5もそのひとつ。
しかもこの日は、お昼寝中には母カモとヒナ6羽だけだったのに、その後、母カモがヒナを置いて単独で飛び去り、しばらくして戻ってきた時には父カモも一緒でした。
そのまま母・父・ヒナで一緒に泳ぐという、個人的にはかなり気になる一連の行動を記録できました。
実は「母カモがヒナを置いて飛び去る → 戻ってくる時に父カモも一緒」というパターン、過去にも何度か見ています。
カルガモ親子Ag6-5、昨日と同じ寝床でお昼寝
撮影コードは【0512G】。カルガモ親子の識別コードはAg6-5で、ヒナ6羽、生後5日頃です。
03:01、昨日と同じ場所でお昼寝しているAg組を発見しました。
夜もこの場所で寝ているように見えていて、この日も昨日と似た行動パターンになるのかな?と思いながら観察。
途中、近くの茂みがガサガサ動いて母カモが反応する場面もありました。何がいるのかは確認できず。多分コイが茂みの中に入ったのかな?とも思いましたが、これは分かりません。
31:47にようやく起きて出発。
その後はヒナが他のカモを追い払ったようにも見える場面があったり、転げ落ちながら細い場所を進んだり。最近はヒナが母カモより先に進むことも増えてきた気がします。
43:29には、ヒナが壁にいる虫を食べている様子もかなり分かりやすく撮れました。虫❤
ちなみに、この場所では前2日ほど父カモらしきオスが来ていました。この時も1羽のオスが近づいてきたのですが、母カモが威嚇したので、いつもの父とは違う個体っぽいです。
再びお昼寝。そして母カモだけが飛び去った
53:47、Ag組は上陸して再びお昼寝。
この場所自体はカルガモに人気なのですが、Ag組が使うのは初めてでした。
そして昨日と同じ行動パターンなら、この後に母カモがヒナを置いて飛び去るかもしれない。
そう思って待っていると、本当に飛びました。
1:19:22、母カモが単独で下流方向へ飛び去ります。
ヒナたちはその場から動かず待機。
この頃は別の場所に残されたAg組のヒナのことも気になっていたので、母カモが下流へ飛んだのを見た時には「もしかして捨て子を探しに行った?」と少し期待しました。
ただ、前日は田んぼ方向へ飛んでいるので、単純にいつもの単独行動だった可能性もあります。飛んだ理由や目的は映像からは分かりません。
もし残されたヒナを発見していたら、戻った後に下流へ向かうかも?と思って、そのまま観察を続けました。
母カモが帰ってきた。……父もいる!
1:25:56、母カモが戻ってきました。
そして、なんかもう1羽いる。
父カモも一緒に帰ってきました。
最初は敵対する別のオスなのか判断できなかったのですが、その後の母カモの反応などを見て、これまでAg組の近くに来ていた父カモと判断しています。
ここが今回かなり気になったポイントです。
母カモがヒナを置いて単独で飛び去り、戻ってくる時に父カモらしきオスが付いてくる。
実はこのパターン、今回が初めてではありません。過去のカルガモ親子の観察でも何度か見ています。
母カモがオスを呼びに行っているのか?
それとも、どこかにいたオスが飛んでいる母カモを見つけて、そのまま付いてくるのか?
もちろん、実際のところは分かりません。
ただ、「母が飛び去った後、父と一緒に戻る」という同じような流れを複数回見ているので、個人的にはかなり気になる行動です。
母・ヒナ・父のフォーメーションで出発
1:27:11、今度は母カモ、ヒナ6羽、父カモという状態で出発。
母、ヒナ、父フォーメーション!!
カルガモの子育てというと母カモとヒナの組み合わせを圧倒的によく見ます。私自身、毎年父カモらしきオスが親子と一緒にいる例を数組は見ていますが、観察しているカルガモ親子全体からすると体感では1割くらいでしょうか。
少なくとも私の観察範囲では、一般的な親子の姿という感じではありません。
そして、こうした父カモ付きの家族を見るのは、ヒナがまだ幼い時期が多い気がします。
抱卵中には、メスの近くにオスがいて、他のカモを追い払ったりしている姿を割とよく見ます。でもヒナが生まれると、そのオスの姿を見なくなることが多い。
なのに、一部の家族では孵化後もしばらくオスが残っています。
まだ抱卵期の「メスと一緒にいるモード」が抜けきってないとか?
……なんて思ったりもしますが、これは完全に私の想像です。実際にどういう理由で一緒にいるのかは分かりません。
そもそも私が「父カモ」と呼んでいる個体についても、遺伝的な父親であることを確認しているわけではありません。観察上、母カモが他のオスとは異なる反応を示し、継続して親子の近くで行動している特定のオスを便宜上そう呼んでいます。
父カモと「男友達」みたいなオスも登場
この日はさらに興味深いことに、別のオスまでやってきました。
1:30:46、別のオスが飛来。父カモは威嚇するような反応を見せました。
ところが、その後は父カモと別オスがゆっくり母カモたちの後ろを付いていきます。
友達なのか?
私は普段、母カモがオスに対して威嚇するかどうかも、父カモらしき個体を見分ける材料のひとつにしています。そのため、この日は「父カモと他のオスで母の反応がどう変わるか」を撮りたくて少し粘りました。
1:36:00には父カモが別オスを威嚇。
そして1:40:12には、母カモが別のオスを威嚇する様子も一応撮影できました。
もっと明確に反応の違いが分かる場面を撮りたいところですが、とりあえず資料として残しておきます。
さらに1:40:34では、右側に父カモ、左から別オスがやってきて、その別オスが父カモに付いていくような動きも見られました。
ここでは父カモは威嚇せず、その後はオスが3羽に。
なんだこの集団。
今後カルガモ親子が増えてくると、別家族の父候補まで混ざってきてワケワカメになるので、Ag組しかいない今の時期にこういう行動を記録できたのはありがたいです。
「父カモも一緒」の記録は今後も残しておきたい
この日のAg組は6羽をキープ。
昨日とほぼ同じルーティーンで上流側に居続け、お昼寝も長め。母カモが単独で飛び去る行動も昨日と同じでした。
ただし今回は下流方向へ飛んだので、残されたヒナとの再会を少し期待しましたが、母カモが戻った後、家族は上流方向へ進みました。
残されたヒナたちについては、一旦は全滅した可能性も考えておこうと思います。
ただ、Ag組は今年最初のカルガモ親子なので、今後どこかで謎の迷子の幼鳥を見つけた場合、成長具合から候補を絞れる可能性があります。なので、まだ少しだけ再発見には期待しています。
そして今回のもうひとつの記録ポイントが、やはり父カモ。
「カルガモは母親だけで子育てする」で終わらせると見落としてしまうような例が、実際の観察ではたまに出てきます。
父カモらしきオスが親子と一緒にいる例自体が少ないうえ、母カモがヒナを置いて飛び去り、その帰りに父カモを伴って戻ってくるという流れも、これまで何度か見ています。
何をしているのかは分からない。
でも、同じようなパターンが繰り返し出てくるなら、そのまま記録を積み重ねておく価値はありそうです。
こういう「一般的にはあまり見ないけど、毎年観察しているとたまに出会う行動」は、身近な生き物語として今後も追っていきたいところです。
今回の記録動画
Duck Family 0512G🦆突然の置きざりヒナ…飛び去った母が戻ると、父と家族で泳ぐ
撮影・記録コード:【0512G】
カルガモ親子:Ag6-5(ヒナ6羽・生後5日頃)
撮影機材:Nikon P1100/P950
※カモ家族は多すぎるので、母カモの羽(三列風切)の模様と記号を使って個体を把握しています。
身近な生き物の観察記録
YouTubeチャンネル:
身近な生き物語 @naturaloop
https://www.youtube.com/@naturaloop
日々の観察メモ・ほぼ無編集の記録映像:
🦆Raw Bird & Wildlife Footage | No BGM🌍️
https://www.youtube.com/playlist?list=PLL7dTQKKqrPzZpmfSA98tn9tXWfkp1jBB
使用カメラについての本音レビュー:
https://mochico25.hatenablog.com/entry/20260907/1788755956
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